「度量」

●己の小さな器を笑い、前に進む。

転勤をしてから4か月程たった。

今でも週に一度応援に入る。

以前の支店は悪い状態で始まってから、少しずつだが良くなっていった。

決して自慢出来る程ではないが、「何とかやってきた」という小さな自負もあった。

何の因果か、首を挿げ替えることになった。

「経験になる」という前向きな気持ちと、少しのやるせなさ。

今日、ふいに頭に浮かび、心に響く。

「違う違う、そうじゃない。自分が関わり実行したこと。周りに嫌な顔をされても行動したこと」

「その事こそが、重要なんだ」・・・と。

「その事こそが、何よりの成果なんだ」・・・と。

こんなことは、凡百の本に書かれていること。

しかし、自分の心に響かなければ、素通りしてしまう微かな音。

何故、今日、ふいに響いたのかはわからない。

自分の小さな器を笑顔で壊し、また作り直す。

「おちょこ」から「お茶碗」くらいにはなったか?。