「陰影」

コップに水が半分入っている。

ある人は半分「も」入っているといい、

ある人は半分「しか」入っていないという。

有名な例え。

前者の例えの方が感謝や幸せを感じるだろう。

中にはそう思えない人もいる。

私もその中の一人・・・「だった」。

ただ、私は「思いたい」と思えば思うほど遠ざかって行った。

人にはそれぞれ違いがある。

同じコップで同じ水の容量でも夏と冬では感じ方が違うはず。

夏なら「足りない」と思い、冬なら「十分」と思うだろう。

人にはそれぞれ影がある。

ある出来事を肯定的に捉えられる人もいれば、否定的に「しか」捉えられない人もいるだろう。

その陰影は一つではないはず。

考えてみれば当たり前の事だが不思議と一つの括りで捉えようとする。

ポジティブ、ネガティブ。

そして、その一つの例えの一つの考えで自分の性質が陽か陰か決めてしまう。

不思議な事だ。